ぼくは、仕事で某地域のNPO法人のお手伝いをしています。
このNPO法人は、母体が観光協会で、観光という枠にとらわれないで、もっと多角的な活動をしよう、ということで生まれました。
実際、活動は多角的で、観光案内や旅館の紹介、イベントの開催などの従来の取り組みに加えて、地域内の巡回バス運行や、料理などの新商品開発、商店街イベントの開催、地域の土地利用マスタープランづくり、外国人観光客へのサービス向上のための様々な取り組み、さらに、どぶさらいから、けんかの仲裁(笑)まで、なんでもです。
そこの代表的な立場の人にお昼を食べつつお話を伺うと、
「NPOって、昔の社会主義運動みたいなもんなんだよ」
とのことでした。
どういうことか聞いてみると、
「行政が補いきれない弱者をすべてフォローするものだ」
とのこと。
(たぶん、うちのNPOは、という意味。僕は昔の社会主義運動はよく知らない。)
だから、
「楽しまなければやってられない」
ともおっしゃっていました。(「楽しめていない」ともおっしゃっていました。。。)
「すべてフォロー」というのが実感がこもっていて、本当になんでもやっていて、事業予算も1億円を超えるほどなのだけど、そのほとんどすべてをこの方が面倒をみている。
このままでは、「彼が倒れたら町が終わり」になってしまう、と感じたので、
「事業を絞るか、責任者を明確に分けたらどうですか。」
と言ったが、彼は、
「すべてを横断的に見ていないと、まちづくりはむずかしいんだよ」
とのこと。
一理あるなと、思いつつ、でも、一人がすべてをみるなんて、不可能だし、できることは限られる。
しかし、彼は寝る時間も、私財もなげうってやっていることを知っているので、気後れしてこれ以上は話を掘り下げませんでした。
(NPOの経理で表面化する費用以外に、他のNPOとの交流や関連する通信費など、相当な額を負担しています。)
後で振り返って、考えてみましたが、明確な大問題は、「彼が頼れる人材がいないこと」だと感じました。
人材を育てるには、まず仕事を少しずつ割り振っていき、徐々に人材を育てていくことが必要だと思います。
彼自身の意識改革がまずその第1歩でしょう。
その上で、彼が多角的に活動を把握し、判断できるためには、いかに情報共有をしていくか。
これは、彼への報告だけでなく、みんなが情報共有することで、ブレインを増えることにつながり、これも人材育成になる。
この地域では、ITの普及が非常に遅れているので、もっぱら紙媒体による。
現在月に1回発行しているニュースレターが、重要な役割を果たすかもしれないですね。